生きる意味

俺の人生は孤独感に支配されていたと言ってもいいだろう。人生のピークは小学6年生。理由は勿論友達がたくさんいたからだ。クラス替えの春の時点で小5の時毎日のように遊んでいた親友とまた同じクラスになった。そして当時1人で遊んでいたドラゴンボールヒーローズ繋がりで友達が増え、気づけばクラスで最大の6人グループが出来ていた。毎日学校へ行くのが楽しく、土日も必ず遊んでいた。

 

そう、俺の生きる意味とは人と遊んだり、話したり、助け合える仲間と共に時間を過ごすことだったのだ。全ての悩みは人間関係とよく言われるが、今の俺には悩む人間関係すらない。

 

本能レベルで人と関わらなければマズいと身体が訴えかけてくる。胸を締め付けられる感覚。そしてコミュニケーション能力こそが社会を生きる上で最も必要な能力だと感じている。結局群れられない人間より群れる人間の方が強い。

 

人生が狂いだしたのは中2の頃だろうか。元々自分から交友関係を築きにいけない性格もあり、初めてクラスに1人も友達がいないという状況になった。そこから生きる意味を考え始める。毎日登校し、やりたくない部活をし授業を受ける。定期テストがあればさらに勉強をしなければならない。こうして競争をし続けて大人になった先に何があるのだろうか。働いて寝るだけの父親を見てきただけに、このまま大人なることに不安しか感じていなかった。

 

友達と遊ぶという生きる意味を失った俺は、普通の人が行う学業、労働に耐えることができなくなっていた。